『東京改造計画』感想・レビュー

『東京改造計画』感想・レビュー
 
今、話題の一冊、ホリエモンこと、堀江貴文さんの新書『東京改造計画』

 2020年7月に迫った東京都知事選に出馬するとか言われている現時点(2020年6月6日現在)。この1ヶ月間の動向に注目ですが、何れにせよ、新しい首都の構想を掲げ、具体的に37の提言をしている同著は、完全なるホリエモンのマニフェストと言っても過言では無いでしょう。近未来のあり方を提言する同氏の渾身の一撃!

《目 次》
 ① “有名過ぎてその必要なし!?” 堀江貴文 人物像
 ②『東京改造計画』どんな人におすすめか!?
 ③ 本の中身を少しだけ抜粋、分かりやすく要約
 ④ まとめ



 ① “有名過ぎてその必要なし!?” 堀江貴文 人物像

堀江 貴文・実業家・投資家・著作家・タレント・Youtuber

1972年(昭和47年)10月29日、福岡県八女市に生まれる。        東京大学文学部中退。                        

sns media&consulting株式会社ファウンダー、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー、株式会社7gogo取締役、日本ゴルフ改革会議委員、Jリーグアドバイザー、大阪府の特別顧問(国際博覧会(万博)担当)である。元ライブドア代表取締役社長CEO。とまぁ、実に多様な顔を持つ鬼才。

東大在学時にインターネット事業会社オン・ザ・エッヂを設立。売上高2億5000万円で東証マザーズに上場。ライブドアに社名変更し、会社を時価総額8000億円、売上高784億円企業に成長させ、「時代の寵児」と目される。メディアにも多く取り上げられ日本でも有数な著名起業家となっていく。

多種多様な事業展開をしていきプロ野球球団買収、テレビ局グループ買収に乗り出す。

国政選挙にも挑戦。

2006年 証券取引法違反容疑で逮捕され、翌年、懲役2年6ヶ月の実刑判決を受ける。その後、控訴、上告によって無罪を主張し続けるも、2011年4月26日、実刑判決が確定する。6月20日に東京拘置所に収監、30日には長野刑務所へ移送される。

それからおよそ2年が経過した2013年3月27日、長野刑務所から仮釈放され、同11月10日に刑期満了を迎える。

 収監中も面会したスタッフを通して、Twitterやメールマガジン等での社会的活動を継続、書籍を出版するなど、精力的な活動をしていた。有料メルマガの創刊3週間の有料登録数は日本で歴代1位となり、収監中も読者数1位を維持し続けた。入所時には95キロあった体重が、長野刑務所の規則正しい生活により、65キロにまで落ちた。模範囚を貫き、主な刑務作業は高齢受刑者の介助だった。長野刑務所での作業報酬の10倍の金額を、長野県の刑務所に入ったのが縁で、2011年(平成23年)3月に、長野県北部地震で、大被害を受けた下水内郡栄村に寄付をしている。収監中、前歯がポロっと抜けた(後に実際は殴られて折られたという記述あり)。

 釈放後も様々な活動に従事していった堀江氏は、2013年6月3日、堀江が出資する株式会社SNS(現・インターステラテクノロジズ株式会社)がサイバーエージェントとの折半出資により、グループトークアプリ「755」を開発する会社・株式会社7gogoを設立。2013年12月、クラウドファンディングのCampfireにて、目標額の150万円を上回る約522万円の支援金が集まり、2014年1月~5月、東京、仙台、札幌、大阪、福岡、松山、広島の7都市で、無料講演ツアーを実施した。2014年2月、六本木ヒルズレジデンスとの契約更改を断られたことで、定住を失ったため、ノマド生活を開始した。2014年2月、茂木健一郎・金杉肇と共に音楽ユニット・ハッカーズを結成し、デビュー曲「ゼロ〜裸の俺たち〜」を配信した。2014年7月、会員制のコミュニケーションサロンの第一期会員の募集を行い、8月からサービスを開始した。2016年5月、岡田斗司夫らと共に「みんなのアニメプロジェクト」をスタート。制作費をCampfireで募り、234人から総額5,672,555円が集まった。2018年7月26日、通信制の鹿島山北高校のサポート校として、生徒の体験を重視する教育機関「ゼロ高等学院」を開校することを発表した。

 インターステラテクノロジズで宇宙事業を手がけ、日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達した。 




 ②『東京改造計画』どんな人におすすめか!?
 
例えば、
日本の教育界関係者、子供を学校に預けている親御さん
東京都民、特に政治に関心のない若者
小池百合子 現都知事
毎日満員電車に乗っている人
現金主義者



 ③ 本の中身を少しだけ抜粋、分かりやすく要約
 
ここでは、先の項で挙げた『どんな人におすすめか』になぞる形で、本の中身をちょっとだけ抜粋、解説して行きたいと思います。
日本の教育界関係者、子供を学校に預けている親御さん
・・・新型コロナウイルス騒動を受けて、全国の小中学校、高校の9割が休校した。ワクチンや治療薬、特効薬の開発によって新型コロナウイルスを征圧できたとしても、そのうちまた新しいものが出現する。その時に、今回のようなドタバタ劇を再び繰り返すようではいけない。パニックを教訓として、『オンライン授業』を導入すべきだ。自宅に居ながらにタブレット端末やスマホで授業を受けるのだ。タブレット端末やWiFiがない家庭には、無償で端末や通信機器が支給される。授業のオンライン化もできない学校に、教わることはそもそもない。
 オンライン授業を導入すれば、ただでさえブラック労働、長時間労働で疲弊している教員の負担を大幅に軽減出来る。もはや、全国の先生みんなに同じような授業をさせる必要はない。例えば、国語は「今でしょ」でお馴染みの林修先生の授業を動画撮影し、配信する。たまたま入った学校の先生に教わるより、日本一教え方が上手い林先生の授業をオンラインで受けた方がよっぽど学びになる。オンライン配信なら、アーカイブ化された授業動画を自分のペースに合わせて早回ししたり、反復学習したり出来る。

東京都民、特に政治に関心のない若者
・・・「人口1,400万人を擁する東京都は年間7兆数千億円の予算を持っており、小国の国家予算を上回る。」
「東京はものすごいポテンシャル(潜在能力)とアセット(資産)を持っている。」
 にもかかわらず、
「政治屋は、政治家であり続けることそのものが自己目的化し、政治家が本来果たすべき使命をまるで果たせていない。」

 ネット選挙』を導入すれば、投票所までわざわざ出かけるのが面倒くさい若者の棄権率を下げられるし、足が悪い高齢者の棄権防止にもなる。「若者の政治離れ」「若者の投票率が低い」などと政治家は言うが、問題はいつまでも政治をオンライン化できない政治家にある。
 SNSの使い方が下手な政治家は、ネット選挙が導入されると都合が悪いのだろう。今回の都知事選もネット選挙が解禁されたら、僕のようなネット上のフォロワーが多い人間がかなり有利になる。小池百合子氏が負ける可能性も出てくる。だから結局、今回もネット選挙は解禁しないだろう。

 いつの時代も権力者は既存のルールが変わらない方が都合がいい。だから政治にはイノベーションが起こらないのだ。そのツケを払わされるのは、いつだって国民であり、都民である。

 「3密」がダメと言っているにもかかわらず、従来どおりのアナログ選挙を実施したり、「オンライン記者会見」で十分なのに、わざわざ記者を密集させたり、矛盾だらけだ。

 技術的にできるのだから、やるべきだ。
都民の皆さん、よく考えてほしい。このままでいいのか!?

 

小池百合子 現都知事

・・・小池百合子都知事が誕生したのは2016年7月の都知事選だった。彼女は、「東京大改革宣言」と銘打って、「七つのゼロ」を公約にした。「待機児童ゼロ」「残業ゼロ」「満員電車ゼロ」「ペット殺処分ゼロ」「介護離職ゼロ」「都道電柱ゼロ」「多摩格差ゼロ」だ。これだけ大風呂敷を広げておきながら、ろくにゼロを実現していないことに呆れ返る。しかし、彼女はどこ吹く風で平気な顔をしている。所詮、選挙に勝ちたいだけの自己保身の「政治屋」が当選したところで、思い切った仕事なんてできるわけがない。その他、「希望の党」としては、「花粉症ゼロ」「フードロスゼロ」なんてものもあった。これもまた実現の兆しは全く見られない。言いっ放しの公約がどうなったのか検証されない政治家とは、随分とお気楽な商売だ。僕のような民間企業の経営者だったら、とっくにクビになっているだろう。

毎日満員電車に乗っている人
・・・時代は大きく変わっている。毎日みんなで同じ格好をし、毎日みんなで同じ時間に移動する必要なんて一切ない。ZOOMでもLINEでも何でもいい。それぞれ好きな場所から遠隔で仕事をすればいいのだ。
 このコロナの事態に加え、『ダイナミックプライシング』を導入することによって、満員時の料金を上げれば、交通費の支給を低く抑えたい企業側の思惑と相まって、満員電車は緩和されるだろう。そろそろ満員電車から解放されよう。私たちは、社会や会社の奴隷ではない。もっと軽やかに生きられる。意味のない習慣を脱し、時代に合った生き方をしようじゃないか。
現金主義者の人
・・・『現金使用禁止令
「SuicaやPASMOを持っていない人は基本的に電車に乗れないようにする」などと言うと、デジタルに対応できない人たちを見捨てるのかと批判される。しかし、年長者だからと言って変わらないでいいと考えるのは、優しさではない。ナメているだけだ。キャッシュレス化など誰だって対応出来るし、一度覚えてしまえば便利すぎて、むしろ元には戻れない。お隣の中国や韓国はキャッシュレス化が欧米以上に進んでおり、八百屋さんで大根を買うときであろうが、屋台で豚足やおでんを食べるときであろうが、クレジットカード1枚あればOKだ。ホームレスがQRコードを持っており、電子マネーで投げ銭できる仕組みまである。

 現金の管理は想像以上にコストが掛かるし、脱税をする温床や裏社会にお金が流れる逃げ道にもなる。

 新型コロナウイルス関連の経済支援の方法、現金給付のやり方では、郵送での申請など、頭がおかしいのではないかと思う。社会全体が電子マネーに対応していれば、無駄なことをせず、もっとスムーズに国民に給付する事ができる。

 キャッシュレス化は感染症を防ぐ衛生対策のひとつにもなる。皮肉にも、新型コロナウイルス騒動によって、多くの人が硬貨やお札を使わなくなった。何百人、何千人という人間が触った硬貨やお札ははっきり言ってかなり汚い。手垢がべったりくっつき、訳のわからないウイルスだらけだと覚悟した方がいい。実際に、お金のせいで新型コロナウイルス の接触感染は起きる。レジで現金を扱う店は、衛生管理の意識が低くてヤバいと見られるようになった。




 ④ まとめ

さて、堀江貴文さんの渾身の一撃、『東京改造計画』の一部を除いてみました。こうした数々の提言は、実に合理的で、今直ぐにでも実現してもらいたいものが殆ど。しかし、こうした“大胆”に映る施策は、多くの変革と時には痛みを伴う場合がある為、反対意見も多く上がる。そうした状況下で、例え良いと分かっていても、保守的で、政治家生命を第一に考え、支持者の顔色ばかりを伺い、都合の悪いものはなるべく排除する“政治屋”にハンドリングを任せていると、変わるものも変われないと、堀江貴文氏は嘆いている訳です。
 
 この本は、同氏が

「なぜ政治家というのはビジネスが下手なのだろう。それは自分の手で商売をしたことがないからだ。僕が実業家として「東京」を経営したらどうなるかを考えてみた。

 という視点で綴られ、37の具体的な提言が示されています。1つ1つが、現状が如何に非合理的で、無駄が多く、もしくは最大限にその資産を活かしきれていないと言う視点から、こうすれが良いのではないかと言う同氏の提言が展開されるのですが、どれも、納得し、新たな気づきをもたらしてくれたり、ワクワクさせてくれるような内容のものが多く、直ぐにでも、そうして欲しい、そうすべきだと思えるものが多々ありました。勿論、中には、大胆な改革過ぎて、拒否反応を起こす人もいるかもしれません。
 しかし、コロナ騒動も相まって、今現状が既に厳しい局面に直面していたり、もしくは将来の見通しが明るく見出せない事態の中で、そうした課題を改めて人々に痛烈に投げかけてくれている同著は、一人一人が現状に甘んじる事なくしっかりと未来を見つめ直し、動き出す為に、背中を押してくれるものだと思います。

 
 
 
「人間の生活習慣を変えるためには、新型コロナウイルス騒動のようなショック療法が必要なのかもしれない。」と堀江貴文氏は紙面上で語っていますが、まさに今、重い腰を中々上げる事が出来ない国である日本が、変われるチャンスだと思います。いや、今変わらなかったら、永遠に変われないでしょう。このチャンスを生かすも生かさないも、我々庶民一人一人に掛かっていると言っても過言では無いでしょう。
 
 
 
 
最後に、間も無く行われる2020年7月5日の都知事選。果たして、堀江貴文氏は出馬するのでしょうか!? 色々な説が囁かれています。「結局、今のロケット事業など、やりたい事を自由にやれる環境から、わざわざ面倒くさい、政治家になんてならないんじゃないの。」と言う声もあり、外野としてアンチテーゼを投げかけて終わってしまう、本を売って終わりと言う冷めた目も沢山ありますが、この『東京改造計画』を熟読した一人としては、そのワクワクするような施策を実現出来るのは、堀江貴文本人しかいないなと思う訳で、現都知事の小池百合子さんには期待出来ない訳で、是非、堀江貴文さんに立候補して欲しいと言うのが個人的な思いです。ロケット事業も面白いんでしょうが、日本の首都「東京」を大改造する方が、もっと面白い。是非、ゲーム感覚で、掲げたマニフェストを着実にクリアーしていく有言実行の政治家として、ステージに立って欲しいと思います。

 そして、現日本国の政権が腐敗し、頼りにならない事が明確になった今、明日の日本を支える若者達に、政治に対する厳しく、熱い眼差しをもっともっと注いで欲しい、そうしなければいけないと感じました。

 最後に堀江貴文氏の文を引用して、この章を締めくくりたいと思います。

「希望はまだある。さあ、生きるため、そして未来のために立ち上がろう。」




『東京改造計画』

堀江 貴文











最新情報をチェックしよう!

おすすめの本の最新記事8件

>cAnAl Gonta

cAnAl Gonta

サッカー業界の事、旅の事、読書の事などをつづって行きます。ベースは、未来を生き抜く為のヒント

CTR IMG